2020/7/19(日) 皇子渓谷(大地川)の沢登り 美しい滝を楽しむ

7月19日(日)に四国中央市の赤星山の北面の皇子渓谷(大地川)の沢登りを楽しみました。
リーダー:Y田 参加者:T田(SL)、In、Y内  計4名
イオン多度津06:00—-善通寺IC—-土居IC07:00・・・赤星山登山口07:30・・・機滝(はただき)・・・紅葉滝・・・布引滝・・・玉簾(たますだれ)08:20/入渓08:40・・・稲妻滝・・・千丈滝下部11:25/11:50・・・玉簾13:00・・・登山口14:10—-イオン多度津15:20

皇子渓谷は四国中央市にある赤星山(1453,2m)への野田登山口が始まりである。皇子渓谷の沢登りは2017年7月29日に6人で挑戦しているが、千丈滝への分岐で川幅が広い支流に入りこみ4時間余りの遡行を中止した悔しい思い出がある。その上、私は少し気落ちしたこともあって高岩から転げ落ち、足をケガしている。

Y田さんが川に下りて水温を測る。18℃、心配していた水温はそう低くない。

水量は普通くらいかな。07:40布引滝の上から入渓のため登山開始、既に渓谷状になっている川沿いを丸太で組んだ橋を渡り、急坂を登っていく。

眼下の岩壁は岩肌が切り立ち、渓谷は大岩が横たわり、ナメ滝、小滝、が連続しているのが見える。下から遡行するのは大変だと思いつつ歩く。丸太橋を5つ渡り終えると幅の広い瀑布、落差17mの機滝が見えてきた。しばらく目を見張る。

なお急登を進むと紅葉滝があり落差、水量とも迫力の飛沫を上げている。

その上の地点標高580mでは落差20mを滑るように流れ落ちる布引滝が現れる。

08:20山側の東一面に無数の苔がついており、水が連なって滴り落ちてくる玉簾に到着。Inさんが「どこ~?あっこれ~」流れ落ちる音もなくわからなかったらしい((笑))。

08:40玉簾を降りて入渓、皆張り切って水飛沫を上げる。

Inさんは初めての沢登りで経験のある。Y内(私)が先頭を行く。谷は明るくて広い。少し前に雨が降ったにしてはそんなに水量は多くないが流れは速い。

今日は出来るだけ積極的に攻めようと思った。小滝群の連続で何度も指や足が滑りバランスを崩しそうになるが何とかクリアー、稲妻滝の淵では胸下まで浸かって歩く。1時間程歩いて休憩、Y田さんが買っておいたキャハン(膝当て)を忘れたかとザックの中を探し始める。(あったので後で装着)T田、Inさんは準備万端だ。

歩き始めて2時間経過した頃、2.5m程の小滝に差しかかった時、左右の手で2m程上の岩を掴み、足元の隙間に左足を差し込んで中腰でいたところ、水の流れに左足を滑らせ、身体が左に反転、落差2m程転落した。左半身(はんみ)仰向けに倒れ左側の尻を強打した。痛み、腫れが出てきたが、歩けたので遡行続行。尻痛のため尻に力が入らず小滝を上るのに苦労し、歩く速度が落ちてきた。Y田さんは余裕、T田さんとInさんは気合十分で、私だけがトホホ…泣けてくる。

前回間違えて遡行した支流を確認し右側の千丈滝へ向かう。30分程歩くとゴーロと呼ばれる大小の石がゴロゴロしている場所に出る。この頃から水が涸れてきた。伏流と言って水が地下を流れているのである。左下半身の傷みが増し疲れてきた頃、前方遠くに千丈滝らしき姿が見えてきた。登山道を横切る辺りから再び水が現れる。お尻の痛みをこらえて力を振り絞って一つ一つ小滝を超えて行く、ゴールの千丈滝はもうすぐだ。11:25千丈滝が間地かに見える小岩にやっとこたどり着いた。

幅の広い落差20mの男性的なゴツゴツした岩肌の滝には水がとうとうと流れ落ちていた。

T田さんが「あのクラックの辺りが取り付きラインだね」と言う、とんでもない、今日は見物だけにしとこう。11:50千丈滝を後にして下山開始、渓谷沿いの登山道を歩く。私は下山口まであとわずかの所でも転んで左足を負傷した。皇子渓谷は私にとって鬼門だろうかと思いながら歩く。14:10登山口に着く。ケガの痛みと疲れで私にとっては長い下山であった。Y田さんから「Y内さん今日は歩くのが速かったで」と話が出る。久しぶりの沢登りで気持ちが高ぶりリスクを見落としたのかなと反省している。皆から「楽しかった」と言ってくれたのが救いになった。    記:Y内