2023/6/25(日)救助隊合同トレーニング

2023年6月25日(日)救助隊合同トレーニング

6月25日(日)大屋冨のゲレンデで、勤労者山岳連盟香川県支部主催の「岩場で搬出を行うための基礎技術の習得」が行われ、香川県支部6団体23名と愛媛県支部から6名の合計29名の会員が参加しました。

今年も昨年に引き続き沢山の参加があり、力の入った講習会になりました。

私の所属する丸亀しわく山の会からは、

  • ①組:Y内、T田、N川、K野、K世 ②組:M田タ、Y田、H田、I、T口オの10名が参加しました。

【内容】

早朝8時、オレンジヒュッテ前で参加者の自己紹介後、

■本日の合同トレーニングの趣旨について    S藤隊長

救助活動で使う技術は、クライミングで使う知識と技術を確実に覚えることが重要です。理論が分かれば理解できます。救助活動でミスは許されません。結んだロープが正しいか相互に確認します。最近、クライマーのグランドホール事故が増えていますが、基本が出来ていないからです。支点構築がまずかったりすると事故が発生します。

■『大屋冨岩場の終了支点の使い方・注意点』   岩場ゲレンデ整備委員会/加藤高志氏

新しく設置した終了点には、リングが取り付けられています。(リング付ハンガー)

  • このリングにトップロープを直接かけない。理由は摩耗を早めることとビレイ点を独占するから。
  • リング付きハンガーで懸垂下降する時は、必ず二つのリング(支点)
  • にロープをかける。

 

  • トップロープに使う場合は、トップロープ用ハンガーにカラビナ、スリングを使いトップロープをセットする。

上記、三点を守って使用して下さい。

◎この後、①初心者組14人(良い子の広場)と②クライミング経験組15人(ヒュッテ前岩場)に分かれて講習しました。ここでは②組の報告をします。

■「最近の知見データー情報」と題して      S藤隊長

①ソウンスリングの結び目による強度の低下について、オーバーハンドノットで公称値 ナイロン-45%、ダイニーマで-54%低下など。

②ビレイデバイスで、アシストブレーキングタイプ(グリグリ)を使用した場合、ロープが5~10cmしか流れないためチューブタイプ(ATC)に比べて、支点にかかる衝撃力が1.6~1.9倍程度大きくなる。墜落者の衝撃荷重も大きくなります。

③アンカー構築について、基本は、強固・多重性・均等の三要素を満たすこと。240㎝のソウンスリングを二重にしてクワッドアンカーを支点に設置し、自己ビレイと支点として複数使用できるのがメリット。強度はダイニーマで20KN、ケブラーで12KN。

■基礎知識について

①クライミングロープの性能、②ソウンスリングの素材の特徴、③補助ロープの強度、④アルミカラビナの使用上の注意、⑤残置支点の強度など。

・UIAA基準による最大衝撃荷重は、シングルロープで12KN未満、ダブルロープで8KN未満と設定されています。人間の限界衝撃荷重が12KNとされています。これが基準になり、ロープやカラビナの強度が決められているようです。

・救助活動では、ソウンスリングを使用します。ナイロン、ケブラー、ダイニーマは、素材により長所・短所があるのでその特徴を知って使用します。

・現在使われているアルミカラビナは、鉄製と異なり衝撃に弱く落下させたカラビナは使用厳禁です。2点荷重の原則を知っておくこと。

■基礎技術について

①レスキュウで使用するロープの結び方、②支点の作成、③確保技術、

④懸垂下降、⑤搬出技術について参加者の質問や要望に応えて、危険個所のロープの張り方、ビレイロープの基本動作、確保器使用中のロープの仮固定(ミュールノット)、クライミング確保からの離脱方法など実演を挟みながら詳しく講習。また、要所々々で参加者自ら実地で試みて基礎技術を学びました。時々、となりの良い子の広場から歓声が聞こえ、初心者組も盛り上がっておりました。

 

15:30①初級者組が終了しヒュッテに戻ったところで、②経験組の講習も終了しました。最後に、次回合同トレーニングについて9月大屋冨岩場で「岩登り中のコンパニオンレスキュウとして搬出訓練」の案内をして終了しました。

(記:M田タ)