2022年5月28日(土)大屋冨RCT・ザイル祭り
CL:I、 参加者:T田、M浦、T下、Y内、M田タ、H田眞弓、Y津、O野、Y田、
T家、S原、W邊、 一般参加:2名 合計15名
《行動》
9:00林田港出発 ・・・ 9:20大屋冨オレンジヒュッテ ・・・ 9:40ザイル祭り
10:00「岩稜歩き班」と「岩登り班」の二班に分かれ活動開始
14:00岩稜歩き体験班解散
≪内容≫
【ザイル祭りってなに?】
ネット曰く「古くからある山岳会などで行う行事。」「かつてはザイル(ロープ)は貴重品で値段も高くそう簡単に買い替え出来ないシロモノだったので大切に扱われてきた。
その命を預けるザイルに感謝し安全を祈願するため年に一度、山小屋などを借り切って祭壇を設けお供え物をして会長である代表者が何やら祝司らしきものを唱えたあと祝杯をあげたりする。」「伝統ある社会人山岳会では行っている会も多い。」などなど。
なるほど、岩やザイルに感謝し、安全を祈願するものとのこと。非常に日本的でいいことだと思いました。今回祝詞をあげてくれたのは当会クライミングの第一人者M浦氏。もう何度もザイル祭りを取り仕切っているベテラン。
早めに現地入りし、なにやら椅子と笹、しめ縄を組み合わせて、立派な祭壇ができていいました。台の上には酒や塩などのお供物が置かれ、本物さながら。
この日行われる、唐松岳を見据えたトレーニングチームも参加し、参加会員一同が祭壇前に整列し、M浦氏が朗々と祝詞をあげると、しめやかな気持ちになり、改めて安全を祈願をしました。その後、各自が祭壇前で2礼2拍手1礼をしました。
ザイル祭りの後、二班に分かれ活動した。(I班:RCT)、(T田班:岩稜歩き体験)
私たちは岩稜歩き班も装備品(ヘルメット・ハーネス)を装着。私はまだ持っていないのでヘルメットは会から借用、ナイロンスリングで簡易ハーネスを作りいざ出陣。岩の取り付きでのトラバース歩行の開始、
岩の凹凸・立木の根元を手で掴むなど、全神経を手足に集中させ歩行練習を実施。終了後、T田氏から岩稜帯では落石・滑落など事故に繋がる可能性が高いので、足下(浮き石)頭部(落石)など周囲に気を配り、人と人の間隔を充分空け前の人が危険箇所(ロープ・梯子・岩場・樹林密集地帯など)を通過したのを確認して進む。
落石が発生した時は「ラック」と下に向いて大声で何度も叫び周りに危険を知らせること。滑落を防ぐために岩場から少し体を離し足元が見えやすくして三点支持(両手両足の四点のうち三点で体を支え一点を自由にして次の手・足がかりを確保して移動する。)で先の先のまで足場が確保出来るポジションが取れるルートを選択するのが重要と教わった。これで一時限目の授業終了となった。その後、一旦休憩を挟んで今度はオレンジヒュッテ北側にある岩稜帯に上下にザイルを張り岩登りの体験。
おのおの身長差に合わせておもいおもいの手がかり足がかりを探しながら安全と思われるルートを確保してゆっくり進む。途中からみんな慣れてきたのか足運びが幾分スムーズになり安定感がました様に見え、岩場に対する高度感にもなれたのか恐怖心が緩和された様に思えた。全員が岩稜歩き体験を終えたのでRCT班の見学に行くことにした。RCT班はさすが岩場をものともせず登っては降りを繰り返し、さながらスパイダーマン見たいにビルをよじ登る感じ、
私にはまね出来ないと思い早々に退散し、オレンジヒュッテで昼食を摂ることにした。昼食後、Y田・M田タの両氏によるロープワークの基本となる結び方(素早く結べて、使用中ほどけず、片付け時にほどきやすい)を教わった。
しかし、多くの結び方が有り一度には覚えられない。でも、山行中に身を守るために必要との事で、出来る限り早く習得したい。その後、RCT班とは行動を別にして一足先に解散となった。
今回の体験で登山スキルが少しは向上出来たと感謝しています。皆さんお疲れ様でした。
(記:岩稜歩き組)