8月8日(土)~9日(日)で剣山・次郎岌・一の森に登ってきました。八部咲きのキレンゲショウマを愛でる事ができました。
リーダー:Y田 参加者:《剣山登山・泊り組》 I内、M田タ、Ak、S上ハ、N村ア、Y津、K野 計7名+《沢登り・泊り》 Y田 1名 総計8名
《行動:宿泊 登山組の行程》
8月8日(土)坂出IC5:15出発—貞光道の駅6:25—見ノ越駐車場8:25…西島駅9:30…刀掛の松10:00…キレンゲショウマ群生地…剣山頂上ヒュッテ11:05…ヒュッテ発11:30…次郎岌12:25…ヒュッテ着13:50…夕食18:30
8月9日(日)朝食6:20…ヒュッテ発6:50…一の森ヒュッテ着7:35…一の森頂上8:14…ヒュッテ発8:20…キレンゲショウマ群生地…刀掛け松9:50…西島駅10:10…見ノ越駐車所着11:10—貞光道の駅着12:40…坂出北インター着14:40
8月8日(土)
待ちに待った初めての剣山頂上ヒュッテ泊登山。お天気は曇り空。見ノ越に近づくと風が出てる。車からは頂上の雲海荘も次郎岌も三嶺もガスで隠れて見えない。天気予報の今後のやや晴れの情報を期待しよう。登山組、沢登り組に分かれM氏が沢登り組を現地まで車にて送迎。いざ登山開始!?…沢登り組1名ヘルメットを車中に忘れ再びM氏再び向かう。登山組は先にI氏のリードにて登山開始。なかなかガス晴れず、風もあるので暑がりの私には気持ちがいい。西島駅前で休憩。M氏も到着。ご苦労様。
登山組全員揃い刀掛けの松へ。
キレンゲショウマの群生地に下りていく。黄色い肉厚の花びらが見えてきた!咲いてる!咲いてる!スマホで撮影が始まる。
まだまだ撮りたいが明日も見れるらしいから再び刀掛け松に戻る。頂上に近づくにつれガスが晴れてきて視界が広がりつつある。頂上ヒュッテについた時の気温23度。やはり下界の猛暑がウソのよう。ヒュッテに荷物を置きチェックイン。手の消毒。ヒュッテ内はマスク着用。Sさんのご配慮にて宿泊の工程がスムーズに。次郎岌に向かう前の栄養補給に冷やしあめ湯をサービスして頂いた。
汗をかいた体に浸みていく!あ~美味しい!次郎さん、待ってて今から行くよ。剣山頂上からの次郎岌の稜線はいつ見ても感動する美しい笹原。なんて素敵なんだろう!行かなくちゃ。
Sさんのリードにて次郎岌へ。分岐まできて、厳しい登りが始まる。
登り始めてふと腕時計が視界に。心拍数が出てる。何気なく登りながら見てると心拍数が120辺りを表示してる。しかも分岐から頂上までずっと同じくらい。休憩らしい休憩は取らないけど、ぜいぜい息が上がる苦しさがさほどでない。何故に?しかもSさんは機械をつけてるわけではないのに一定のスピードを保ってる。心拍数を眺めながら驚いた。次郎岌頂上到着。
下りでこの話をすると「これがしわくの歩き方やで!」と。山家さんには当たり前かもしれないが私はすごく感心した。お腹もすいたし、シュワシュワな飲み物をご褒美に今日ラストの剣山頂への登り返し、頑張らねば!
ヒュッテ着後、缶ビールが美味しいすぎる!すきっ腹にアルコールが回り体がふわふわと心地よい。
夕食は豪華。
鮎の唐揚げは頭から骨まで食べれるし、こんにゃくの刺身味噌だれ…ご飯をおかわりするほどだった。
お風呂はコロナの為にないはずだったが湯船に浸からず、かけ湯のみならOK!。これも嬉しい誤算だった。残念だったのは大宴会は今回はなしだった。しかしながらコロナ対策は十分に配慮されてた。ヒュッテ内では、マスク着用、消毒薬の配置、テーブル配置がカウンター式を設けてたり、敷布団が細いタイプだったり、部屋の中、トイレ、風呂場、食堂すべてにおいて清潔感ただよう感じで初めてヒュッテ泊の私には、うれしい誤算の連続とともにヒュッテの方々に感謝感謝であった。
8月9日(日)
夕べ、ガスで夜空の星も見えず風も強かった。5時に起床。外は真っ白。
昨夜、あんなに食べたのにもうお腹がすいてる。朝食も小鉢沢山。梅びしおが美味しくて、またご飯おかわりしてしまう。
気温13度。6時50分剣山ヒュッテ出発。肌寒いが早朝からのガスが晴れてきて草木の緑が鮮やか。
足元が朝露にて濡れてるから注意しながら一の森ヒュッテのモーニングコーヒーを楽しみに。7時半に一の森ヒュッテ着。
管理人様にコーヒーを頂いた。ここのは、インスタントじゃなくドリップコーヒー。
ヒュッテ前のテント場には3張のテント。中の人はもう散策に出かけてるみたい。
ここからの景色も山々がはっきり見えて素晴らしい。
管理人さんからヒュッテ横から一の森頂上まで10分もかからず行けるからと聞き、頂上へ。頂上手前から剣山方向を見ると、たろうさん、じろうさん(剣山、次郎岌)が一度に目の前に見える。惚れちゃうわ!くらいに素敵!ここと頂上にて撮影。
8時20分に一の森ヒュッテ出発して行場に向かう。歩いてる道は木陰で涼しいし、見える山々は朝日で輝いてる。行場でお花の学習。
花火のような白いレース模様の花が目をひいた。
行場から登り始めるとキレンゲショウマの群生地に。昨日の場所より群生が見事!
私は群生を見るのは初めてだけど今年は例年いなく豊作?お見事ということでいい時に来れたなぁと。
キレンゲショウマを目当ての人が多いのだろうけど下山するにつれ、連休というのもありものすごい人出にビックリ!下山は登ってきた道とは違い大岩から森林浴できるルートを。11時10分見ノ越着。
全員怪我なく無事下山。貞光道の駅に昼食とお買い物。冷たい半田そうめんと阿波地鶏の唐揚げ。またまた旨し!
14時40分坂出北インター着。初めてのヒュッテ泊の登山。サイコーでした。またヒュッテ泊してあちこち行きたい。部屋泊りはやはり素になって色々お話しできるのが楽しかった。お世話になりありがとうございました。
《費用》宿泊:1泊2食 8700円/人 車代:5000円/台を頭割り 水代:500mlペットボトルで100円(ただし、山小屋の宿泊客はタダでした。) 記:K野
◆キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
アジサイ科キレンゲショウマ属の多年生の植物で環境省レッドリストでは絶滅危惧種(VU)になっています。「レンゲショウマに似ていることからこの名がある」とされていますが似ていません。レンゲショウマはキンポウゲ科です。 珍しい花ですが四国以外では紀伊半島、九州山地、北海道でも発見されています。草本であり高さは80センチから120センチほど、光沢のある掌状の葉は対生。葉の腋から円錐花序をだし、そこに黄色の5枚の花弁の花を咲かせます。花弁がらせん状に並び、少し先がとがった形をしています。花の長さは約4cm、径は1cm前後となんとも可愛らしい姿です。咲き始めは上を向いていますが、果実期になると下向きになります。8月が開花期。宮尾登美子が剣山を舞台として書いた小説「天涯の花」でキレンゲショウマが出てきますので一度は見たい花のひとつです。花言葉は、「幸せを得る」とのことです。思わぬ出会いが幸せになるとのことでしょうか。2つめの花言葉は「秘密の思い出」です。キレンゲショウマに出会った場所は誰にも教えないでそっとしておきたい、そんな花言葉ですね。(解説:T下)