2021年6月13日(日) 第4回 讃岐城跡巡り(まんのう町周辺)
リーダー:T下 参加者:K野 S上ハ T田 N川 M田ア M田タ Y関 Y田 N村ア 計10名
≪行動≫
坂出IC9:15 ― 下法軍寺館9:30/9:55 ― 造田城主供養塔10:32/10:40 ― 薪焼きパン(ハヌル)10:55/11:15 ― 備中地城跡11:20 ― 田舎そば 川原 11:30/12:10 ― 大谷川城林道入口12:12 ・・・大谷川城主供養塔と周辺城跡12:25・・・・大谷川城林道入口12:40 ― 西長尾城跡12:50/13:00 ―佐野豆腐13:10/13:20 ― 大堀城跡13:28/13:37 ― 坂出IC14:00反省/解散14:15
≪内容≫
坂出ICに集合し、リーダーが準備した7ページに亘る資料を手に車3台で出発。今日は天候不順なので、当初予定の金丸城は登らないことになりました。出発から15分程で飯山高校の前の道を左折し嶋田寺に着きました。嶋田寺一帯は戦国時代に小川伊勢守が居城にしていた下法軍寺館(しもほうくんじじょう)とされています。寺を居城として活用したためか遺構は見つかっていないとのこと。天正11年(1583)に織田信長亡き後、讃岐まで侵攻してきていた長曾我部元親を征伐のため豊臣秀吉が家臣の仙石権兵衛秀久にその任にあたらせます。それに従って讃岐に渡ってきた小川伊勢守が居城としたところです。嶋田寺の南東隅には、城主小川伊勢守の子孫である稲毛家の邸宅跡があります。境内から東方に見える小高い山(次郎山)の頂部が小川伊勢守の詰の城・法勲寺城跡とされていますが現在は採土によって著しく変化し城跡としての遺構は確認されていないとのこと。嶋田寺の広い境内をゆっくり散策しました。
嶋田寺から35分程移動して、府中造田線道沿いにある造田(そうだ)城主備中守宗俊の供養塔へ。1579年長曾我部元親の侵攻に屈し自刃した造田城主の遺骸を家臣が埋葬したところです。そこを過ぎて峠に出ると首切峠にでます。首切太(田)尾(たお)とも呼ばれていました。昔から何回も通っていますが、「首切峠」とは衝撃的な名称だといつも思っていました。処刑場だったと聞いていたが、旧道の首切太尾では、造田の家来が戦で激しく損傷し、その様が哀れであったため首を切ったところとする説と落城の際に将兵たちがやせ細り苦しむ馬を見かねて首を切った説があると知りました。造田城跡は道路向かいの城山(じょうやま)の頂部だという。
首切り峠を通過し、旧道の山中へ。リーダーが木々の生い茂る道路の斜面にあるミョウガの群生地を教えてくれました。まだミョウガはできていないがこんな場所でもよく見つけられるものだと驚きました。
次は薪焼きパン店ハヌルへ。店内は狭いのでわけて入店しそれぞれパンを買いました。奥に大きな窯が見えた。外では、さっそく買ったばかりの食パンをちぎって食べている人がいた。薪焼きパン店は県内では珍しいそうです。小さな店なので私達10人もが買ったため商品がだいぶなくなり、食パンは朝のこの時間で残り1斤だけになりました。
次のポイントの備中地城(造田城居館)に移動。道路わきの木造の展望台から砦跡があったといわれる木々の向こうの斜面を眺めた。背面側の城山には砦があったそうです。
ここでリーダーが田舎そば川原に電話を入れ店に客がいないことを確認し「混む時間にならないように、田舎そばへ先に行こう。」と次の予定を変更しました。10分程で今日の楽しみのひとつ田舎そば川原に到着。田んぼの中の一角に旗が閃いていました。丁度他の客はいなくて、10名が入ると店内いっぱいになりました。愛想のよい女将さんが「どうぞ」と数種類の手作りのお漬物を勧めてくれました。私は暖かい田舎そばを注文したが、ざるそばも美味しそうでした。太いそばで、出汁がなんとも美味しい。帰りにきゃらぶきやかりんとうを買って、又来たいなと蕎麦屋をでました。
亀越池が下に見える大谷川城林道入口に着いた。10分余林道を上がり、斜面を少し登ると大きな石を積み上げた「大谷さん」と呼ばれる墓がありました。どこにも案内表示も説明板やの碑などもなく深閑とした杉林の中に趣のあるたたずまいだ。大谷川城跡は池に面した斜面にあるのだという。大谷川氏は炭所東の山間谷地を開墾した豪族だったとのこと。築城年代は不明だが、南北朝時代のことらしい。今日初めて山道を30分程歩きました。林の中に流れる風が気持ちよかった。
10分程移動して、県道沿いの西長尾城址の碑と説明表示のあるポイントから西長尾城跡のある城山(しろやま)を眺める。まんのう側から立ち止まって城山・猫山をみるのは初めてだ。今日は行かないが右に金丸城跡のある鷹丸山が見える。ぜひまんのう側から行って見たいものだ。
本日3箇所目の楽しみの佐野豆腐屋へ移動。リーダーが(来店して)予約してくれていたので、大きな岩豆腐(350円)と分厚い油揚げ(130円)を購入することができた。まんのうでは有名なお店で、なかなか買えないそうだ。リーダーが行く前に念のため確認の電話をしたときに何もしゃべってないのに「もう、何もありませんよ」と言われたそうだ。もちろん予約を入れ確保できていたので豆腐とアゲはありましたが、飛込みでは買えないかもしれません。
最後の大堀城跡へ。県道沿いに説明看板があり、脇の堀跡が往時の名残りだという。
堀跡を散策後、坂出ICにもどり、反省会をした。皆が美味しかったそばのこと、今夜食する豆腐や揚げが楽しみだと言うなか、N川さんの「城跡が200以上もあると聞いたが当時の人はどのようにしていたのか想いを馳せながら巡った」との言葉に拍手が沸き、歴史研究家のリーダーを喜ばせた。心配していた雨にも合わなかった。城跡巡りはいつも楽しい企画が満載だ。沢山の下調べと準備に感謝し、次も楽しみにしています。
記;N村ア