2020/10/24(土) 笹ヶ峰周遊

2020年10月24日(土) 笹ヶ峰

リーダー:T下 参加者:A班 T寺、M田ア、Hマ、Se、S鞘、Moカ

B班 M田タ、S原、K野、T永、T田、 合計12名(車3台)

《行動》

イオンタウン多度津 6:30—-善通寺IC—-入野 PA—-いよ西条 IC—-下津池側登山口(1010 ㍍)8:33/8:53・・・宿 10:04/10:10・・・丸山荘(1520 ㍍)10:47/11:00・・・笹ヶ峰頂上(1859.6 ㍍)・昼食 12:14/12:55・・・紅葉谷分岐 13:20・・・丸山荘 14:25/14:38・・・宿 15:04/15:09・・・登山口 16:12/16:20—-いよ西条 IC—-豊浜 SA・反省会 17:55/18:17—-善通寺 IC—-イオンタウン多度津 18:52 解散

【概要】

天気 晴れ予想(午前は曇りがち、午後は晴天) 西高東低の気圧配置

気温 11度(出発地点) ⇒ 5 度(丸山荘) ⇒ 頂上 大陸からの高気圧の発達でかなりの風速で寒い

歩行距離 7.6Km 上り 872m 下り 875m

活動時間 7時間 15 分(実歩行 5 時間 50 分、延べ休憩時間 1 時間 25 分)

費 用 2500円/人

【山の紹介】

石鎚連山の東端に位置する 1859mの山。石鎚山、瓶ケ森と並ぶ「伊予の三名山」と呼ばれる。日本二百名山、四国百名山の一つ。頂上周辺は広大なササ原にコメツツジが群生。山名の由来は八合目から頂上にかけてイブキザサやオモゴザサに覆われていること。

笹ヶ峰登山口、一の谷登山口、寒風山からの縦走路、平家平からの縦走路などからアプローチできる。

【山行報告】

イオンタウン多度津を出発してから西条の 194 号線を笹ヶ峰登山口の看板までは順調に進む。ここから左折し、下津池から登山口までの笹ヶ峰林道はかなりの悪路で、RV 車でなければお腹を擦ってしまうほどだ。台風による崩落部の復旧は完了していた。

到着すればすでに 10 台ほどは停車しており、駐車にも難儀した。

笹ヶ峰登山の最短ルートを登山開始。前日までの雨のためか吉居川は水量をたわわに蓄えている。渓流の水音を聞きながら、「さすが水の都西条の山」と感銘しながら、きれいな沢の渡渉もしながらの登山となる。

新人の T 氏の前後にはサポーターが付き、またメンバーみんなで地図の活用法・足の運び方・ザックの背負い方・ポールの使い方などをレクチャーしながらの山行。助言をとても前向きにとらえていただき、歩き方は大きく変貌しました。本人も「ラクに歩けるようになった。」と。ちょっとしたコツを現地でアドバイスすることの効力を実感した。

宿に到着。古くは別子銅山へ木炭を運ぶための集積地であったため、平地が開け立派な水場がある。見つけられなかったが、この辺りの山を庭としていた S 氏の情報によればサンショウウオが住んでいるらしい。帰りにも発見はできなかったが、夕方には姿を消すらしい。

赤い屋根の田舎の学校風の建物、丸山荘(1520m)に向けてブナの自然林の中を歩く。

はじめて訪れる丸山荘だが、なぜか懐かしい感じを覚える。管理人さんが逝去され後継者がおらず現在は閉鎖しているとのこと。今日は、有志が保存のため管理に上がってきていた。今後当面は、避難部屋だけの解放となるらしい。したがってかつての様に宿泊に利用することはできなくなりました。

キャンプ場を通って、ダケカンバやブナの雑木林を登り森林限界(1600~1700m)を越えササ原の急坂をジグザグに登る。

沓掛山の方向には、東予市のクレーン、新居浜市街とともに 5 色を纏った山容が美しくもあり可愛く見える。

寒風山からの縦走路に合流し 5 分もすれば頂上だ。

眺望は抜群。山座同定を楽しむ。

1 等三角点。ケルンや不動明王が祭られている。石鎚山より古い歴史をもつといわれる霊山として崇拝されてきたとのこと。一の谷コースへ少し下ったところで昼食をとる。

集合写真撮影後、紅葉の景色を期待してもみじ谷コースを下山開始。

稜線沿いに鞍部までササ原を下り北へ進路をとる。

足元にはウチワカエデのような茶色の落ち葉が敷き詰められ、残念ながらすでに紅葉は終わっていた。この群生はオオイタヤメイゲツというらしい。今度はベストシーズンに訪れたいものだ。もちろん登りのコースで。
ちち山・冠山方面への分岐を横目に、急坂の、苔むして滑りやすく岩岩した下り坂に神経を使う

。北斜面であり、雨上がりの登山道は湿って粘土質。小さなアップダウンを繰り返し、バリエーションに富んだコースだ。
「えらいところへ連れてこられた~(涙)」というT氏のつぶやきを聞いてしまった(笑)。
新人でなくても、スリップ多発でハイリスクな急坂の下りだ。滑ったところに前を歩く人がいて、危うくニアミス!なんていうベテランのヒヤリ!も発生。
1600m付近まで下降したが、T氏は膝がプルプルし踏ん張りも徐々に怪しくなってきたところに現れた核心部とも思われる岩場の急坂。ここではロープを出し、ムンタヒッチで確保しながら安全に下降していただいた。
やっとこさ、丸山荘に到着。体も気持ちも休憩とリフレッシュ。山荘管理に来られていた有志の皆さんに見送られながら、再び下山開始。

宿を通過し、吉居川の流水音が聞こえてきて「あと少し」「最後まで気を抜かずに」のゲキが飛び交いながら、全員無事下山した。

【所感】

紅葉の山容と、山頂での眺望を堪能できた山行であった。登山中は天候も曇りがちであったが、紅葉の景色や渓流の水音に癒されながら楽しく登れた。登頂時には雲が晴れ大満足と「晴れ男・女」に感謝でした。

年末の雪山山行のために登頂を経験できたのは良かったのだが、丸山荘の閉鎖を聞いて楽しい思い出を思い浮かべながら残念に思った人も多くいたようだ。赤石山荘に続き縦走の拠点ともなる山荘の閉鎖は、我々の山行計画にも影響が出ることが懸念される。存続への問題が浮き彫りとなった出来事だった。

登山道はとても整備されて安全に登れるコースであった。経験不足や天候変化、疲れによるスリップのリスクへの対応には日常の筋力トレーニングが重要であることを再認識した。また、経験者のアシストを受けながら新人の経験値を向上させることができるのが、山の会の存在意義の一つであることも実感できた。さあ!次はどの山へ行こうかなあ~    記:T田