2021/10/24(日)城山~猫山 女性交流登山

2021年10月24日(日) 城山~猫山 女性交流登山

リーダー(CL):S  サブリーダー(SL):T家

参加者:T田、Y関、Mカナ、T口、M高、Y内、T中、T下、F井  一般参加・T田 計12人

《行程》

綾歌森林公園多目的研修棟8:00集合・・・山筋ゴーゴー体操・地図読み・女性交流会全体集会・歩き方の講習・・・・9:20登山開始・・・第二東屋9:55/10:00・・・城山・歴史講話10:25/11:00・・・こねこ山11:25・・・第三東屋・ロープワーク・昼食11:30/12:45・・・・猫山13:15/13:30・・・阿弥陀越え14:00・・・畔田キャンプ場15:00・・・温泉駐車場・反省会15:05・・・解散15:35

《内容》

綾歌森林公園多目的研修棟横の広場(標高およそ140m)に集合してから出発までの間にSさんの指導の下「山筋ゴーゴー体操」を15分ほど行ってから次にY関さんから地図読みの指導がありました。慣れないコンパスと地図をにらめっこしながら手順を何度も確認し、これから行く城山に狙いを定めセットしました。8:50香川県連全体集会が行われ高松労山・観音寺あけぼの会・善通寺山の会・さぬき山歩会・丸亀しわく山の会の面々が一同に会して各会の紹介の後、A部会長の挨拶により本日の女性交流会が始まりました。登山の途中で行う無線交信を確認した後、各会に分かれ登山開始となりました。コースやメニューは各会にまかされておりました。出発の前にT田さんより歩く時の注意ポイントがレクチャーされ、うなずきながら見入っていました。9:20より城山に向け登山開始です。すでに他の山の会は先行していてこれ以降会うことはありませんでした。我々丸亀しわく山の会は地図読みをしながら城山に登りました。途中、第二東屋(あずまや)で休憩をとるころには他の会は城山に到着したと無線交信で聞こえてきました。城山の頂上が近づくと戦国時代に築かれた曲輪(くるわ)の跡がいくつも出現します。

 

10:25城山(375.1m)の頂上に到着すると快晴で見晴らしが良い。

 

東側は、樹林帯で塞がれていますがそれ以外はよく見えます。いっしょに行った歴史研究家から西長尾城とそれにまつわる話を聞ききました。いつもは何もわからず通過する山でした。城山を後にして猫山を目指す。稜線の登山道と平行に林道が走っていますが登山道の方が断然気持ちがいい。途中、元坂出山の会のM武さんと出会いました。途中の小さなピークには誰がつけたのか「こねこ山」の標識がありました。林道を横切り、11:30第三東屋に到着しY内さんやT田さんの指導の下ロープワークをしばし行いました。

 

そこには可愛いヤマガラも飛んできており、T田さんがヒマワリの種を出し誘っていました。ロープワークがひと段落付き昼食もとり充分に休憩してから猫山に向け再出発です。稜線の登山道には、馬酔木(アセビ)、シャシャキ、サカキ、サルトリイバラ、ウラジロ、クロガネモチ、ノコンギク、キセルアザミなどが生えています。猫山(467.7m)の頂上は眺望がありません。頂上には木肌が鹿の体の模様に似ている鹿の木(カゴノキ)が主のように鎮座していました。猫山を後にして畔田のキャンプ場を目指し東側に下山を開始するとかなりの落差で滑りそうな山道でした。14:00阿弥陀越えに出るとここからはアスフルト舗装の車道です。道沿いに生えているワラビやタラノキ、アカメガシワ、自然薯、クサイチゴ、ムベ、ミツバアケビなどを左右に見ながら見つけているといつの間にか畔田のキャップ場につきました。一部の車を畔田のキャンプ場に止めていたことが「事前連絡がなかった」とキャンプ場の管理人から注意を受けるというゴールでイエローカードをもらうハプニングはありましたが、天気もよく事故もなく終了できました。ここはまずいとばかりに温泉側に移動して駐車場で最後の反省会を行いそのあとは、温泉組と直帰組にここで別れ終了となりました。

(参考)

登山中に気が付いた植物

・アセビ(馬酔木)

ツツジ科・アセビ属。神経が麻痺する有毒成分を含むので昔は煮出して殺虫剤に使っていました。馬が食べると酔ったようになるので「馬酔木」と書きます。花は、白と淡紅色があり淡紅色のものはアケボノアセビといいます。

・サカキ(榊)

ツバキ科・サカキ属。古代から神前に供える木として使われています。サカキは年中、光沢がある緑の葉を繁茂しているので栄える木の意味で「栄樹」ですが「榊」の国字があてられています。

・シャシャキ(ヒサカキ)

ツバキ科ヒサカキ属。シャシャキは俗名です。サカキに似ていますがサカに比べ小形なので小さい意味から姫サカキからという説や実がたくさんつくので実栄樹(みさかき)からの説やサカキに似ているがそうではないので非サカキからヒサカキとなった説があります。日本に広く分布しているのでサカキの代わりに神事に使われています。

・カゴノキ(鹿子の木)

クスノキ科・ハマビワ属。和名は、樹皮が鹿の子模様にはげおちることからつけられています。大木になるカゴノキの材は、建築材料や鼓の胴などに使われています。

・タラノキ

ウコギ科・タラノキ属。春の新芽を「タラノメ」と言って先をあらそって採られる山菜で有名です。和名は、樹皮の模様や色が魚のタラ(鱈)の皮膚に見立ててつけられたといわれています。幹にはトゲがありますが、稀にトゲがない変種を「メダラ」と呼ばれています。

・アカメガシワ

トウダイグサ科・アカメガシワ属。新芽が赤くよく目立ち、カシワの葉のように食器代わりにしていたので「赤芽柏」といわれています。昔、この大葉に食べ物を載せていたことから「五菜葉(ごさいば)」「菜盛葉(さいもりば)」と呼ばれていました。樹皮を乾燥させたものを生薬名「将軍木皮(しょうぐんぼくひ)」とも呼ばれ、胃酸過多や胃カタルなどに利用されています。

・クロガネモチ

モチノキ科・モチノキ属。新枝や葉柄が黒っぽいためクロガネモチの名前が付いたそうです。秋から冬にかけ赤い実がたわわにつくなでクリスマスリースなどの飾りとしても使えます。

・サルトリイバラ(別名:山帰来(サンキライ)、カカラ)

ユリ科・シオデ属。光沢のある丸い葉っぱは、西日本ではカシワ餅をつつむときに代用されています。名前の由来は、猿も鋭いトゲのツルに巻き付き逃げられなくなることから「猿捕り茨」からきているとされています。赤い実をつけるためクリスマスリースにも使われています。

・ミツバアケビ

アケビ科・アケビ属。アケビとミツバアケビは実とツルの使い方は同じです。見た目の違いは葉が五葉に分かれているのがアケビで3つに分かれているのがミツバアケビです。「三葉(みつば)」の「開け実」が名前の由来といわれています。実は、ミツバアケビの方がおいしいと言われていますが食べても違いがよくわかりません。春の山菜以外にツルを籠や椅子の細工用に使われています。今回はミツバアケビを見つけたのでミツバアケビを紹介しました。

・ムベ

アケビ科・ムベ属。実の形はアケビに似ていますが実が熟してもアケビと違い裂開しないのが特徴です。アケビは熟すると裂開するので昔は「アケビは下賤の食べ物、ヌベは武士の食べ物」と言われていました。実が裂開しないので虫が入らず生食するのには好都合です。この実の滋養効果に感心した天智天皇(626~671)が、大贄(おおにえ:朝廷への貢ぎ物、大嘗)として藁籠(わらかご)に入れて献上した記録が残されています。大贄は、「笣宜(おおむべ)」ともいい名前の由来といわれています。

味はアケビよりムベの方が美味しいと思います(T下の意見)。

・ジネンジョ(自然薯)

ヤマノイモ科ヤマノイモ。別名・ジネンジョ、ヤマイモ。栽培されている長芋やイチョウ芋、大和芋などをまとめて「ヤマイモ」と呼ぶこともありますが、山に自生するものがジネンジョです。
栽培されているものは、中世頃に中国から日本に伝来したもので、ヤマノイモ(自然薯)とは違う。ジネンジョは、日本原産の野生種で山菜の王者と呼ばれ古来より親しまれてきました。
春には新芽、秋から冬にかけてムカゴとイモを採取できます。イモは粘りがとても強く、とろろめしには格別です。葉は、スペードのエースを細長くした形をしていますがもう少し丸みを残した葉を持つオニドコロ(食用にならない・苦い)と間違わないように注意がいります。

・クサイチゴ

バラ科キイチゴ属の落葉小低木。キイチゴの一種で別名、ワセイチゴ(早稲苺)ともいわれています。背丈が20-60cmと低く、草のように見えるため、このように呼ばれていますが、実際は木であり生命力は強く、刈っても、根から生えてきます。

・ノコンギク(野紺菊)

野菊の仲間でヨメナに似た花をつけます。新芽や花を食用にすることがありますが、新芽はまわりに毛があり少し食べづらいところがあります。伊藤左千夫の小説『野菊の墓』の野菊がこれではないかとの説があります。

・ウラジロ

ウラジロ科に属するジダ。葉の裏が白っぽい南日本に多く自生するシダで正月の飾りに使われています。二年目以降には、先年に出た二枚の葉の間から葉柄をさらに延ばし、その先端から新たに二枚の葉が出ます。名前の由来は、「裏が白い=共に白髪が生えるまで」という意味だと解釈されていますが実際は不明です。

・キセルアザミ

キク科アザミ属の多年草。別名サワアザミともいい花期は、9~10月で煙管(きせる)のように下向きに花をつけ花後は上向きになります。本州・四国・九州の山野の湿り気のある場所や湿原にふつうに見られます。

・ワラビ(蕨)

シダ植物の一種でコバナイシカグマ科。かつては、イノモトソウ科に分類されていたこともあります。広く知られている山菜で山の会でも好きな人がたくさんいます。草原、谷地、原野などの日当たりのよい酸性土のところに群生しています。若芽を採取してあく抜きして食用にしますが、生葉は毒性があります。アイヌ語でもワラビを「ワランビ」「ワルンベ」などと呼称しており、日本語由来の言葉と考えられています。

 

一人当たり費用:特になし                            ( 記:T中)(補記:T下)