2021年4月25日(日) しおさいの道(四国の道を歩く)
CLM田タ 参加者:F井、M田ア、T口、K原、Hマ、U井、Y津、Sa原、O谷、N川 計11名
≪行動≫
詫間マリンウェーブ8:10出発―大麻荒神バス停8:25・・・清眼神社8:40・・・妙見宮登山口9:25・・・円明院10:30・・・天満宮11:15・・・船越八幡神社11:55/12:25・・・荘内自然休養村センター 12:35==大麻荒神バス停(13:10徒歩・車合流)―詫間マリンウェーブ 13:25着 8.9km
≪内容≫
今回の しおさいの道(四国の道を歩く)は、荘内半島の南に位置する三豊市仁尾町側から、同半島の中央に位置する詫間町大浜までの約9kmを歩くものです。朝の内は、雲が多く肌寒く感じましたが、10時過ぎからは晴天となり、心地よい春風を受けながら歩き進めていきました。
朝8時過ぎに詫間マリンウェーブを出発し、詫間小学校の駐車場経由で今回の出発点となった大麻荒神バス停を8:25分に出発(ここに車3台デポ)。四国の道とは言え、登山口は分かりにくく、リーダーのM田タさんが下見してくださっていたので、目印となる製材所の左をすり抜け、スムーズに入山することができました。
大きな実のなる檸檬の木を横目に登り始めて15分ほどで最初の目的地 清眼神社に到着しました。この神社は「眼の神さん」と呼ばれ、昔から善男善女の信仰を集めてきたそうです。
ここはとても展望が良く、大蔦 小蔦 丸山島越しに瀬戸内海が一望でき、また来たいと思わせる穴場スポットでした。疲れないうちにと、ここで集合写真を撮り、整備された参道を引き返し、次の妙見宮登山口を目指しました。
ここからは、あらゆる種類の春の花が咲き乱れ、温暖な半島ならではののどかさと合わさり、まるで天然の花博とでもいいますか見事な風情に触れることができました。ざっと次の様な花や実に出会うことができました(栽培されたものも含む)。
レモン・オリーブ・ケシ・キンギョソウ・ビワ・春ダイコン・キンセンカ・ハナミズキ・サクランボ・そら豆・野バラ・ダリア・春ツバキ・コデマリ・桑の実・ツツジ etc. その後約45分歩き、たどり着いた妙見宮登山口では、トイレ休憩と水分補給の小休止をして次へと歩をすすめました。
途中「峠のお地蔵さん」にご挨拶。
コースタイムより30分早く着いた円明院では、巨大なクスノキと その先の石段脇に咲き乱れる赤・白・ピンクのツツジに出迎えられました。
その声なき迫力に感嘆のため息をつきながら石段を登ると、そこには薬師如来を本尊とする寺の境内が目に飛び込んできます。円明院は、静かな山あいに佇む落ち着いた雰囲気のお寺です。境内の裏庭には、昭和52年に建てられたパゴダ(仏舎利塔)があり、中にはタイ国から贈られた釈迦涅槃像が安置されています。ご本尊参拝後、石段を下る際に満開のツツジに囲まれながら記念撮影して次へ向かいました。
天満宮には11:15分に到着。参拝後、今も地元の方たちに愛されているのが感じられるお宮を後にし、
昼食休憩の予定地でもある船越八幡神社には丁度お昼に到着しました。
湿度が低くさわやかな空気の中を歩いてきたのですが、さすがにお昼にもなると気温も上がり汗がにじみます。丁度いいタイミングでの休憩となりました。この船越八幡神社は、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇をお祀りしています。境内の絵馬堂には、幕末から昭和初期にかけて製作された歌仙絵や歴史絵、船絵馬、芝居絵などが奉納されており、これらは市指定有形民俗文化財に指定されています。今回初参加のO谷さんは地元の方で、次の二つのことを教えてくださいました。
この神社は海抜0m地帯にあること、そして船越の地名は島であったときの運河状態の際に船が通っていた名残であることです。さて、いよいよ本日の歩きも終盤です。12:25分に船越八幡神社を後にし、10分後 荘内自然休養村センターに到着。
ここでデポ車ドライバー組4名(この4名は予め近くにデポしておいたHさんの車で出発地へ)と搭乗の7名組に分かれ、後者は前者と出会うまで徒歩で戻ることとしました。ここからは徒歩で戻る組のレポートです。
この荘内半島には本当に立派なお屋敷が多く見受けられます。昔からの大きなお屋敷もあれば、新たに建てられたであろう豪邸もあります。そこには大きな財の礎がうかがえます。最初行った清眼神社の由来書きには「江戸時代の中期から末期にかけ仁尾は繁栄を極めた。大蔦小蔦の二つの島が自然の防波堤となり天然の良港として多くの船が出入りしたとか。そして海岸には蔵が、本道筋には本陣や豪商の屋敷が立ち並んだ」とあります。そのことからも当時の繁栄が、現代へ受け継がれてきていることを感じさせます。歩き出して20分ほど経過すると大浜海水浴場を過ぎ、こんもりとした丸山島のすぐそばに差し掛かりました。この丸山島は大潮の時に潮が引くと半島と地続きになり歩いて渡ることができるそうです。
調べたところ香川県にある「恋人の聖地(もうひとつのエンジェルロード)」と呼ばれているらしく。「何が恋人の聖地だよっ!」そんな話し声を潮騒がわりに聴きながら歩いていると、ようやく迎えの車がやってきました。みなさんお疲れ様でした。
予定よりも2時間早く出発地の詫間小学校の駐車場に戻り、反省会をしました。みなさん、海と花とおしゃべりを充分に楽しめたようです。次もし荘内半島の中央から北端に向かう山行コースが計画されましたら、是非参加したいと思いました。総費用 3,300円 一人あたり費用 300円 ( 記:N川)