2025年5月10日(土)~5月11日(日) 芦生の森と長老ヶ岳916m(京都)
CL:S 参加者:M田タ、T田羅、M田ア、M高、M好、T平、 合計7名
《1日目の行動》
坂出インター6:05─三木SA7:05─丹南篠山IC8:42─道の駅 瑞穂の里9:15─
森林公園登山口10:27/11:00・・・長老ヶ岳13:00/13:25・・・下山口15:00/15:15─美山かやぶきの里─芦生山の家16:40
《内容》
坂出インター6:05 7名が1台のレンタカーで出発しました。瀬戸大橋周りで、丹南篠山ICで降り、道の駅 瑞穂の里で休憩と買い物をして森林公園登山口に10:27に着きました。森林公園の標高は、520mで山頂まで3.5キロと案内板に書かれていました。長老ヶ岳は「丹波の長老さん」と呼ばれ人々に親しまれている京丹波の名山です。準備と軽食をとり
11:00広場で音楽のバンド練習をしていたグループのリズムに乗っていざ!出発。
心配していた天気も回復し、さわやかな登山日和となりました。近年登山道も整備され歩きやすく緩やかな傾斜を登っていきました。時折吹くさわやかな風がとても気持ち良く感じました。
展望台過ぎた3合目あたりから水にぬれたように光っている葉っぱのオオイワカガミが群生していました。
薄いピンク色のもあればやや濃い目のピンク色の花が道の左右から頂上辺りまで、ずっと咲いていました。
満開には少し早めだったけれど出来れば再度、着て満開をしっかり眺めてみたいものです。翌日、ガイドさんに尋ねるとシカの好みの植物ではないので群生が見られるそうです。山全体、植生が豊かでブナ林が広がり、カエデ、ナラ、トチの木等の木々が茂り、日が差すと新緑が映えて最高に綺麗でした。
13:00長老ヶ岳頂上に着きました。展望が良く、遠くまで山並みが続き、いい眺めでした。
よく晴れていると日本海が望めるそうですが残念ながら見られませんでした。昼食をとり13:25下山開始しました。歩き出すと雨がポロリとしましたがすぐに回復しました。
15:00下山しました。芦生山の家へ向かう途中、日本の原風景の残るかやぶきの里「美山集落」を車窓から眺めながら16:40芦生山の家に到着しました。
(費用:1人あたり\26,000) (記:S)
2025年5月11日(日) 芦生の森 上谷・杉尾峠コース
2日目:参加者前日と同じ
《2日目の行動》
芦生山の家出発(バス移動)7:40─長治谷歩き口8:30/8:40・・・野田畑湿原通過9:15・・・下の池休憩10:00/10:05・・・・モンドリ谷で昼食10:50/11:15・・・・由良川源流11:40・・・・若狭湾展望台へ11:53/12:00・・・・杉尾峠着(バス移動)12:20─芦生の家13:15/13:30─美山茅葺の里通過・道の駅─園部IC15:15─宝塚北SA16:10/16:45反省会─坂出IC到着、解散19:20/19:25
▲行動時間 バス移動約2時間 歩行時間3時間40分(内休憩30分) 歩行距離4㎞
標高640mスタート → 標高765m到着
≪2日目の内容≫
本日は2日目。朝食後帰宅時間を考え、出発を少し早める事になりました。沢や湿地を歩く為、登山靴ではなく宿のレンタル長靴300円を履き、入林入口にある宿の駐車場から送迎バスに乗り込みました。
芦生の森は、京都府の北東部由良川源流があり、福井県と滋賀県に接する位置にあり、現在は京都大学フィールド科が芦生研究林として教育研究の場として使われ、入林には自然保護の為、申請して許可をもらう必要があります。
バスの中から有資格ガイド付きでその方が淡々とした語りの中に「虫は無視」とユーモアがありました。
ガイドによると、今日の天気は曇りで雨の可能性もあるが風は穏やかで晴天よりも緑が鮮やかで眼に優しいラッキーな条件、特に写真撮影には適しているそうです。
長治谷から杉尾峠目指し出発。川は25回位渡るそうです。最近は鹿の食害により笹枯れで土が見え、鹿が食べないバイケイ草だけが主に残っていました。
ケヤキの新緑の中でガイドから「眼を閉じ風を感じながら静かに過ごしましょう」と森林浴を体験しました。
豊富な植生で、ウワミズザクラ、とち、カラマツ、ドイツトウヒ、さるなし等々名前を次々教えて頂く。森の中でも、かつては野田畑湿原に落人が住んでいたとか鯖街道が通じていたそうです。
下の池辺りで、腹赤いもり(あしはらいもり)発見、ペットで飼った人が60年生きた記録とか池にカエルの産卵の卵を食べる自然界の摂理の話を聞く。ここの杉は裏杉と言い葉がしなやかで内側に向き雪に適応する固有種で枝垂れた枝から根を下ろす芦生杉が見られます。日本のポプラの別名山ナラシ(又は箱やなぎ)沢つたぎ、ミズナラ、ブナと説明受けながら進み、一番大きなブナの木で休憩。森には菌類も豊富で緑青腐れ菌が枯れ木についており草木染に使われるそうです。
ガイドから、特に段差や川を渡る時に見守りを行ってくれましたがその都度、「歩き方がお上手」と褒めてくれるのでよほど印象と実際が違ったのか、皆と目線で笑いあいました。
源流地では、小さな湿地場所で民放のテレビ局の取材では見た目が地味で喜ばないと言っていました。
ガイドは時々スマホで花が咲いた様子や、写真撮影の設定等もレクチャーがありました。
林道の斜面がシカの食害から守る、一部ネットで保護して自然回復をしている事、あずさの木の皮を少し削ってシップの原料サリチル酸の香りを嗅がせてもらい、オカヒルにはアルコールか食塩水がよいとか、芦生の森の危機の話等ここには書ききれないほど教えて頂きました。
ガイドが迷わず「展望台に行きましょう」急登3分を駆け上がりました。若狭湾が見えることがあると言っていました。
ゴール近くで、ガイドが笛を吹き待機バスの運転手に知らせていました。最終地点ではブナの木のドームが見られ、別れ惜しくて何度も振り返り、無事ゴールに到着、運転手もベテランでガイドと息が合い安心して林道のデコボコ道を下りました。
ヒヤリハットもなく無事宿に到着し長靴を洗い、ガイドと宿の若い家族に見送られ帰路につきました。今回のガイド料は弁当や保険を含めて一人8800円でしたが充実ぶりに決して高くないと皆さん言いました。園部インター近くの道の駅に立ち寄り給油して高速に入り宝塚北SAで反省会をしました。
・天気を雨も覚悟していたので降られずに過ごせてよかった
・芦生の森をよく見つけてくれた、季節を変えてまた行ってみたい。
・長老が岳も芦生もよかった満足。
・塩飽山の会に参加して皆で登る楽しさがよく分かった。また参加したい。
・芦生では自然の豊かさや保護への努力を見て今後の生活を初心に帰って見直したい。
皆さん大満足でまた行ってみたい所と思ったようです。笑い話に、ガイドに何度も歩き方が上手と褒められて私たちは名簿の年齢からデイケアかデイサービスの集団かと思われたかと。実際歩いてみて暦年齢ではないことを評価して頂き今後の励みになります。
運転していただいた方のおかげでこのような楽しい時間を過ごせ感謝しております。ありがとうございました。
(記:M好)