2024/7/13(土)~7/15(月)西穂山荘・丸山 バス登山

2024年7月13日 (土)~7月15日(月)西穂山荘・丸山 バス登山

CL:M田タ 参加者:T田羅、I井、Y津、M好、Hマ、Y田、T下、K北、M田ア、M高、S、S友、T口ア、N村、F井、Mミ、(一般)S田、I崎タ、I崎ヨ、Mダ   計 21名

≪行動≫

7月13日(土)

坂出IC 6:00 ― 淡路SA ― 養老SA(昼食)11:46/12:30 ― ひるがの高原SA14:00/14:10 ― 飛騨清美IC14:30 ―飛騨ほうのき平スキー場・ ジョイフル朴の木15:30(泊)

7月14日(日)

起床4:00ジョイフル朴の木5:00  ― 大正池  ― 帝国ホテル前 ‥・ 遊歩道 ・‥西穂高登山口6:00 ‥・西穂焼岳分岐 9:18‥・西穂山荘9:34/10:15 ‥・ 西穂・丸山10:35/10:45 ‥・ 西穂山荘 11:14/11:30‥・西穂焼岳分岐…西穂高登山口14:20‥・ 河童橋15:05 ・‥ 上高地バスターミナル15:25/16:45 ― ジョイフル朴の木17:48(泊)

7月15日(月)

起床6:30 ジョイフル朴の木8:30 ― 飛騨高山・散策9:36/10:30 ― ひるがの高原SA(昼食) ― 坂出IC 19:00

 

登山場所長野県 西穂山荘2,156m 西穂丸山 標高 2,452m

≪内容≫

梅雨の雨降り天気の合間をかいくぐって‘さあ、上高地・西穂へ行こう!’と21人の老若男女を

乗せたバス登山がスタートです。

朝6時坂出ICを出発、外が暑くてもバスの冷房は快適です。M田リーダーのオリエンテーションの後、T下さんが耳より情報をアナウンスしてくれます。T下さんの声が「みんな聞いてるかな?」から「みんな起きてるかなぁ?」に変わり子守歌に聞こえてきた頃、ほぼ予定どおりに今晩お世話になるホテルジョイフル朴の木の到着。早々と入浴を済ませ、夕食はアルコールも摂りながら和やかに過ごしました。今回は男女とも畳20畳と24畳の大部屋での就寝です。女性部屋はちょっとした修学旅行か山小屋か?という賑やかさ。みんな明日の登山に向けて装備や衣服の調整を相談し合い、装備の色々な工夫やテーピングの事、久しぶりに参加して下さった飯山山の会のひとたちとは近況やこれまでの登山歴を懐かしく話し合いました。

7月14日朝は4時起床、素早く準備をして朝食のおにぎり弁当を受け取り、バスに乗り込みました。ドキドキワクワクのうちにバスは30分位で上高地へ着きました。今年はバスで直接上高地に乗り入れできるため乗り換えしなくて良いのが本当に楽です。F井さんは、大正池からの散策のため降車して写真撮影へと出発です。私たちも帝国ホテル前で降車し、トイレを済まして西穂登山口へ向かいました。早朝、軽装で散歩を楽しむ人たちもいます。梓川の水はこのところの雨のせいか濁っていて水量も多く流れていました。

西穂高登山口でA班・健脚組8名と、B班・ゆっくり組12名に分かれて登山道に入りました。健脚組はT々羅先生がトップを歩きリードしてくれます。今回は天気図では、停滞前線のおかげで100%雨に降られるという予報を踏まえての山行です。バスの出発前に9時ごろに雨が降り出すと聞いていましたが、8時すぎより小雨が降り始め、雨具を装着しました。フードをかぶると周囲が見えにくくなりますが、転倒や道迷いをせぬよう進みました。途中で他の先行グループの男性が、滑って尻もちをついています。肘に直径2~3センチ位の擦過傷ができています。腰などの他の部位は大丈夫の様子。リーダーやみんなで傷の処置をしようとしていると、通りがかった別の男性の登山者さんが協力してくれました。洗浄をしたところで、さっと救急キットから絆創膏を取り出してくれました。その様子を私は列の後ろの方から見ていました。(ごめん見るだけで)その人の救急キットはお弁当箱型のファスナータイプのケースだったのですが、開くと物品が見やすく取り出しやすそうで便利そうだなと思いました。その場を離れて黙々と歩きと焼岳と西穂の分岐に着きました。雨具のせいもあり結構のどが渇きます。小休憩を取りながら道を進むと木の段差の所に体調13~14センチのオコジョの赤ちゃんが横たわっていました。息も絶え絶えの様子でした。M好さんが手持ちの白い布で包み上げて傍の木のたもとに寝かしてあげました。引き続き進み、フード越しに左右の視野に黄色い小花がちらちらと見えます。「これがお花畑かな。」と思いつつ斜面を登っていくと西穂山荘の屋根が見え始めました。依然と雨は降り続けています。早速、山荘に入り休憩です。私たち女子は豚汁600円を注文し、ホテルからのおにぎり

 

と一緒にあったかーい食事タイムを取りました。

結構な大雨の中、皆で丸山へ行くべきかどうかを検討しました。雨は止むとは思えません。I井さんの「はじめてなので登りたいです。」という声に賛同し10時15分に出発しました。道は結構岩があり、しっかりと足場を見極めて両手で岩をつかみながら進みました。高所なので風も吹いていました。ところどころにシャクナゲの花がさいていました。普段見る四国の山の物よりちょっと小ぶりで可愛いお花でした。丸山へは10時35分に到着。西穂高の方向を見るとまだまだ高いピークが見えました。「次に来た時には、絶対西穂独標へ行きたいよねー。」と話し、記念写真を撮って下山を開始し  11時14分に西穂山荘へ戻りました。既にゆっくり組の皆さんも到着していて、お互いに「良かったなぁ、よかったね。頑張ったやん。」と労いの声を掛けます。ゆっくり組さんは、「T下リーダーより『ゆっくり登りましょう。』と聴き、雨の中も喋りながら登って来たんよ。」とみんな達成感いっぱいのいい顔でした。

下山は両チームともほぼ同時刻に開始。依然、雨は大粒のままです。「こんな道登って来たのかな?」と言いながら降りて行きました。雨が止まず道は雨水がながれ続けます。下の方に行くにつれ流れる雨水も多くなる事を、今回まさに体感しました。途中で撮った写真は、後から見ると画面が曇っていました。西穂高登山口にたどり着き、ウエンストン碑の前の水路で靴の汚れを流し、河童橋まで歩きました。雨と言えどもさすが上高地は、観光の人が結構多くて賑わっていました。梓川の水流は濁流になっていました。バスターミナルへ着くとバスが待機してくれていてとっても嬉しかったです。F井さんもバスに戻って来ていました。荷物を積み込み、ゆっくり組のみんなを待ちました。この間にバスターミナルでお土産でも見ればいいけど、全くそんな元気は出ませんでした。

バスターミナル出発予定時間の16時が近づいてきたころ、帝国ホテルの方角からゆっくり組のみんながポールをゆったりとつきながら帰ってくる姿が!疲労困憊の放心状態か?と思ったら、いえいえみんな完歩の達成感なのでしょう。声はめちゃくちゃ弾んでいます。そのままホテルに向けて出発。F井さんは明神池へも足を伸ばせたと言う事で素敵な写真が撮れた事でしょう。

 

 

ホテル到着後、支配人さんたちの計らいで、ボイラー室で濡れた雨具やリュック、靴などを預かり乾燥させてくれました。そこはスキー場のホテルだけあって、本当に助かりました。早速入浴を済ませ、男性部屋でのザクロ酒試飲からのくつろぎタイム!夕食は各々好きなドリンクで乾杯!喋って食べてお腹いっぱいです。引き続き男性部屋で、今後の塩飽を語り合いながら22時前より順次就寝となりました。

翌朝、朴葉味噌の朝ご飯を頂き、8時30分にホテルを出発。飛騨高山では朝市~昔ながらの町家通りを散策。昨日はあんなに大雨に降られたのに、「次はどこの山へに行きますか!」とみんな前向き発言のオンパレード。今回は「焼岳へ行こうよ。私たちなりにゆっくり歩けばいいんやん。」から始まった、みんなのアルプスへの情熱。幹事のM田さんナイスリーダーお世話になりました。われらのアルプス魂は、もう来年のバス登山に向かっています。恐るべし塩飽の仲間たち、ありがとう、お疲れ山。この後もバスの中でT下さんのおもしろクイズ大会で、色々な商品をもらい、盛り上がりながら全員無事に帰りました。みなさん大変お疲れ様でした。来年もアルプスで会いましょう。グッドラック!

(費用)49,000円/人                               (記録:M美津子)

 

7月14日(日) B班・ゆっくり組

当初、焼岳に行く予定が火山活動の不穏な動きがあり危険回避のためとりやめ、新穂から入る西穂独標に方向転換しました。しかし、新穂のロープウェイが7月末までメンテナンスで休止中とのことであきらめました。しからば近くの乗鞍はどうかとなりましたが、数年前に行ったからとのことで不参加者が増え困っていました。でも今年はバスなら上高地に入れるとのことでしたので上高地から西穂独標へのコースを検討されました。時間的には厳しいので西穂山荘先の丸山を目指すことになっていましたが、当日B班のゆっくり組はとりあえず西穂山荘までとなりました。それでも登山口からは標高差860mあり、登山道もほぼ登り一本調子で体力が年々落ちている面々にはきつい登山となります。このコースは、昭和42年(1967)に西穂独標で落雷により多くの犠牲を出した西穂高岳落雷遭難事故の高校生たちが登った登山道でもあります。

赤い屋根の帝国ホテル前でバスから降り、キツリフネソウなどが咲く散策道をとおり田代橋にかかると朝もやが水面にかかっていました。M田タさんが登山届を差し入れ、西穂登山口からA班・健脚組とB班・ゆっくり組が同時に登りだしました。天気は「くもり」です。樹林帯の中を沢の音、赤い屋根の帝国ホテルを下に見るころには対岸の山々も煙るように見えだしますが、A班の姿はとっくに見えなくなっていました。半分ほど登ると途中のフラットなところに出ましたが、水場の宝永あたりで雨が気になりだしみんなここから雨具を装着。雨模様で景色もいまいちですが、足元にはゴゼンタチバナやマイズルソウがちらほらと咲いていました。ギンリョウソウも意外と沢山生えておりブルーの目玉が見えていました。西穂山荘が近づいたとき大きなキヌガサソウがニョキニョキと顔を出して黄色いシナノキンバイに初めて見るグンナイフウロがこうべを垂れていました。次々出現する花にみんなも話しに花が咲きモタモタ歩きました。雨ではありましたが心を和ませてくれました。お花畑の斜面は急傾斜でしたが、あまり気にならずA班より1時間遅れの4時間半で西穂山荘に無事到着しました。でも予定より約20分早く着きました。周りは雨で景色は無く、以前来た時の思い出は何も思い出せませんでした。時間的には、丸山に行けるのですが雨で景色が見えないので無理することもなくA班が降りてくるのを山荘で待つことにしました。ネットでうわさのラーメンがどんな味か気になり1000円の醤油ラーメンを食べてみましたが、普通でした。山荘の東側には、クルマユリが咲いていましたのでこれは撮っておきました。休んでいる間に一時雨がやみ期待しましたが、再度降り出しました。A班とB班の集合写真を山荘前で撮ってから同時に下山開始しました。雨のため道は水が溜まっていたり流れていたりで段差のある登山道が以外に時間がかかりました。それでも途中で捻挫などをする人もなく無事登山口までたどり着きました。しかし、散策時間はなくバスにまっしぐらしました。今回、バスを乗り入れていたのでもし予定より時間がかかったとしても最悪19時までに上高地を出れればよいので安心感がありました。これが、乗り合いバスを利用する計画であれば下山をどうしても急がせることになるため、ケガ人が出る可能性が高くなっていたかと思います。

誰もケガする人も途中で足の不調を訴える人もなく雨以外はまずまずの登山ができ良い登山ができました。宿の露天風呂が疲れた体を癒してくれました。

(記録:T下健二)