2021年11月23日(火)五色台・白峯寺(81番)~根香寺(82番) 両四国霊場の参拝と秋を楽しむ
リーダー:M高 参加者:S々原タ、Mマ、U井、M田ア、M田タ、T下、S上ハ、T口ア、F井、T家、Y木、N村ア 一般参加:S々原ス 計14名
≪行動≫
白峯寺第3駐車場集合8:30/8:35・・白峰寺参拝8:50/9:30・・十九丁ミニ接待所(休憩)11:00/11:15・・足尾大明神(休憩昼食)11:30/12:00・・ミニ接待所12:15/12:20・・・根来寺参拝12:30/13:20・・五色台少年自然センター駐車場(反省会)13:35/13:45--白峰寺第3駐車場14:00着・解散
≪内容≫
紅葉の遍路道を歩けるのを楽しみに、久しぶりの会山行に参加しました。
集合までに車担当の5名は少年自然センターの駐車場に車をデポし、白峯寺第3駐車場で他のメンバーと合流し、白峯寺に向いました。
「古い道から行きます」とT下さんの案内で、西寺があったという広場を通り人気のない展望台からは絶景の瀬戸内海を見ることができました。
一般にはここをとおる人は余りいないそうです。
第81番札所白峯寺の五段になった大きな山門をくぐり、
奥に進むと崇徳上皇白峯陵に着きました。
「保元(ほうげん)の乱に敗れ讃岐に配流され、都に帰ることなく、この地で45歳の生涯を閉じた」と説明標記がありました。
陵の両脇の山中には、2つの五重の石碑があり、「上皇と共に配流された家来の慰霊碑」だと聞き、皆の関心を引きました。
赤い帽子とまえかけをつけた「西行法師の石像」は、触ると足が丈夫になると聞いて痛めた足首が治りますようにとご利益を祈りました。
本堂の参拝をすませ、
境内を散策し紅葉を楽しんだ後、根香寺に向けて遍路道を進みました。
木立のトンネルの中を抜けるような遍路道は歩きやすくふかふかのいい道です。
丁石や石仏、石塔が随所に残っており、T下さんのどの資料にも載っていないような、詳しい説明を聞きながらゆっくり歩きました。
丁石は岩石に地蔵菩薩と次の札所までの丁数を刻んだ舟形の石仏で、根香寺から白峯寺まで一丁109m間隔で50基設置され、現在も41基が残っているとのことでした。
出発してすぐ、白峰寺と記した道標に「これは間違いで白峯寺です。学校は白峰(はくほう)中学校ですが。」と説明がありました。資料によっていろいろになっているようです。「ねごろじ」は「根香寺」の記載が多くありました。
15分程で下乗石と笠塔婆(かさとうば)があり、中央の梵字も読みづらくなっていますが、ここから白峯寺の聖地に入るのでどんな高貴な方も乗物が禁じられていたとのことでした。
更に古田(ふるた)の自衛隊施設を過ぎ30分程で閼伽井(あかい)の標識と石仏がありました。閼伽井は神仏にささげるみずの湧く井戸のことで、弘法大師が掘ったとされているそうです。
閼伽井の井は泉のことですが、閼伽(あか)はインドのサンスクリット語でヨーロッパに伝わりラテン語でアクアとなり英語のウォータの語源となったと言われている話を聞きました。
40分程で国分寺からの遍路道との三叉路になる十九丁の休憩所で休憩しました。缶コーヒ等が入ったミニ接待所があり、数人の人がいただきました。後に「十九丁の接待所は小児癌で亡くなった子供の為に始めたらしくて、子供の名前がついていたようです」と聞きました。
十九丁から登り道を進み車道にでると、足尾大明神に到着しました。
ここで昼食休憩を取りました。冷たい風が吹く中、木陰でできるだけ風をよけながら。
12:00出発、根香寺はもうすぐです。根香寺に下る道の脇、一宮への分岐点に接待所がありました。熱いお茶の案内がありましたが、残念ながらカラになっていました。訪れる人が多いということでしょう。若竹学園と書かれていたので、調べてみると近くの児童福祉施設が「こどもおもてなし処」として、2014年に子供達と一緒にはじめ、休憩だけでなく宿泊できる遍路小屋になっているとのことでした。
遍路の接待所は地域の方のおもてなしと思っていたので、十九丁の接待所とともに驚きました。
11:30根香寺の大きな山門に到着しました。駐車場横には、牛鬼(うしおに)の像がありました。
江戸時代初期に牛鬼がいて、人や家畜に危害を加えていたが、弓の名人・山田蔵人が退治し、その角を根香寺に奉納したと伝わっているそうです。
根香寺の急な階段の上に拡がるもみじの紅葉は美しいので有名だが、残念ながら今年はすでに散りはじめていました。それでも、他の木々の紅葉は綺麗で充分に堪能しました。
ゆっくり参拝し散策した後、山門前で集合写真を撮り、根香寺を後にし少年自然センターの駐車場に向いました。駐車場で反省会をし、車で白峯寺駐車場まで移動して山行終了、解散しました。
少し冷たい風を頬に感じながら、青空と紅葉に包まれて歴史の道を歩けて大満足の山行でした。
丁寧な案内と多くの説明で参加者を楽しませてくださったT下さん、有難うございました。
負担経費なし (記:N村ア)