2023年5月21日(日)横倉山 四国ブロック交流ハイキング
CL:M田タ(B班) 参加者:A班・Y田、T田羅、N山、U井、W邊、F井、T寺、S井、K北
B班・T下、M高、Y関、T永昌、S、Y田 計16名
≪行程≫
坂出IC ― 立川PA6:45/6:53 ― 横倉山第一駐車場8:18着/集会9:05~9:16 ―
第三駐車場9:24/ラジヲ体操9:37・・・杉浦神社9:55・・・・安徳水10:03/10:07・・・横倉宮10:34・馬鹿試し10:44・横倉宮10:51/11:01・・・・安徳天皇御陵参考地11:10・・・・畝傍山展望所11:28/12:00・・・・平家の穴12:18・・・・横倉宮12:28/12:33・・・横倉山12:57/13:07・・・夫婦杉別れ13:20・・・・兜嶽13:36・・・・夫婦杉別れ13:47・・・・杉浦神社14:14/14:19・・・第三駐車場14:28/13:49 ― 第一駐車場14:49 ― 豊浜SA16:42・反省会16:57 ― 坂出IC17:21着・解散
≪内容≫
気になっていた天気は何の心配もなく降水確率0のいい天気です。予定の6時に坂出ICを車4台に分乗して出発しました。途中の立川PAでトイレ休憩に立ち寄る手前では、右側に見える峰に滝雲が垂れてきていました。その先の山越えのトンネル続きの道路には、霧が立ち込めていました。無風の切野中を抜けて伊野ICで降りると33号線バイパスができておりました。様子が判らず旧道の33号線に入り抜けると先ほどのバイパスと合流しました。まだ地図には取り込まれていませんが、佐川町にいくにはこちらが良いようです。兜嶽を目の前に見ながら町中をすぎると西倉山への上りに入ります。くねくね道を上がると標高449mの第一駐車場に山仲間が集まり始めていました。今回の交流ハイキングの場に選ばれた横倉山は、4億5000年前の「コノドント」と呼ばれる化石が発見された場でもあり、植物学者の牧野富太郎さんの研修の場でもあり、約1300種の植物がみられるところです。また、安徳天皇が隠れ住んだといわれる伝説もある今注目の山です。
この日に集まった四国ブロックの交流ハイキングの面々は100人で、そのうち香川県からは52人、丸亀しわく山の会からは16人が参加しました。A班は4つのグループに分かれ、ここから兜嶽を越えていくコースです。私が参加したB班は、2つのグループに分かれさらに奥の標高613mの第三駐車場から登るルートです。途中に第二駐車所がありましたが、情報にはなかったトイレが設置されていました。トイレの設置は、朝ドラの影響が大きいのではと思います。牧野富太郎さんが通って伝説の山「横倉山」ということで第三駐車場にもトイレが設置されており水洗式でした。私が参加したB班1組は15人で鳥居をくぐり常緑の森へと進みます。リーダーは、高知県の「あるぷハイキングクラブ」のI野さんです。その奥さんも参加しており、こちらは地元の植物について大変詳しくあまりに初めて聞く名前が多くて覚えきれませんでした。歩き出すと花が咲く前の「ムヨウラン」が生えていると説明がありましたが、細い茎が立ち上がっているだけでこれはもうわかりません。その先では、光る「シイノトモシビタケ」が生える倒木を教えてもらいました。今回の横倉山では「歴史」と「植物」に興味があって参加しましたので、最初から足が進まず面白いかぎりです。すると「ギンリョウソウ」がポツポツ生えています。説明によると花の中の中心が青くなっているとのことでのぞき込んで写真をとりました。15分も登ると杉浦神社にでました。樹齢500~600年の杉の巨木に囲まれたこの神社の本殿の周囲には見事な彫り物で飾られていました。この地に落ち延び埋葬されたとされる安徳天皇と関係ある彫り物に見えました。山全体が800年以上昔から高知県で唯一の修験道の山とのことですので、その雰囲気があります。おなじみのアオマムシグサやヒトリシズカにフタリシズカも山道にはよく生えていました。安徳水手前の無料で泊まれる山小屋の脇には、牧野富太郎さんの自筆の歌碑が建っていましたが、読めない字があり残念です。冷たい安徳水の周辺も心地よい森の中です。ここから、横倉宮へと進み牧野富太郎さんが発見したヨコグラノキを見た後、南側にある「馬鹿試し」に出てみました。もっと馬鹿はその下の岩稜に出ていました。景色は良いですが危ないところです。横倉宮では他のグループとも出会いました。込み合っているので「平家の穴」は、後に見ることにして「安徳天皇御陵参考地」へ向いました。古い石段の脇には、杉が建ち並びそこを見上げると「セッコク」の花が咲いているのが見えました。あまりの高さに確認するのも大変です。台風の後などにはセッコクが落ちてきていることがあり、拾えるそうです。美しい木立の中を進んでいき畝傍山展望所に出る手前で「イヌザクラ」が咲いていました。倒木に花がついているため目の高さで見えます。とても珍しいことだそうです。花は、ウワズミザクラと同じようなトラノオの形をしていますので「サクラ」のイメージからは遠いですね。畝傍山展望所で昼食にしました。A班3組とここで出会いました。景色を楽しんだ
後、「ヒメミヤマスミレ」を教えてもらいましたが、この時期まだ花は付けていないのでイメージがわきませんでした。横倉宮手前から「平家の穴」に降りていきました。「馬鹿試し」の真下に位置する穴は、かつて「三種の神器」のひとつである剣を隠したとされる場所で敵の襲来の時には安徳天皇を避難させるところともいわれています。時期が来るとこの先には秋の花「トサジョウロウホトトギス」が咲くそうです。山道はどこも樹林帯の中ですので少し風が吹き上げるとひんやりとしてとても気持ちいい歩きができます。この時期の風は「薫風」とか「麦あらし」と呼ばれさわやかな風です。横倉山は、展望はなく相変わらず木立につつまれています。「夫婦杉の別れ」から兜嶽へ向かう最初の小さいピークには「マメヅタラン」が木の肌に生えていました。粒のような花なので説明がないと一生気が付かない所です。木陰がなくなり狭い登山道にオンツツジの赤い花が迎えてくれて、その先の兜嶽に出ました。眼下には仁淀川が蛇行しながら流れる姿が見られ視界は良好です。小さな石鎚神社にお賽銭をあげてから「夫婦杉の別れ」に戻り第三駐車所に向う途中、珍しい「ピンクのギンリョウソウ」に出会えました。この花が見られただけで今日は大満足です。第三駐車場では、B班2班とは2分の違いで合流できました。第一駐車場に回って、1時間前から下山していたA班と合流して帰路に立ちました。途中、豊浜SAで反省会をしてから坂出ICで解散となりました。
経費:3,800円/人 (記:T下)